就活はいつ始めるべき?早期選考で楽々内定!
今年就職活動を始めようと思っている皆さんは、大学の授業やサークル活動、アルバイト等がある中でいつ始めるべきか悩まれている方もいると思います。
実は、就職活動は、始めるのが早ければ早いほど有利な事情があります。
企業の採用活動の変化等も踏まえて、早く始めるべき理由を詳しく解説しました。
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就活はいつ始めるべき?「選考は6月解禁」の罠
かつて日本には、経団連や政府が定める「就活ルール」が存在しました。
就活ルールでは、大学3年生3月に広報解禁、大学4年生6月に選考解禁、大学4年生10月に内定解禁、といった採用活動の方針が定められています。
このルールを真に受け、就活は4年生から、と考えられている方もおられるかもしれませんが、これは大きな間違いです。
「就活は4年生から」は間違い!
実は、一般的に広く知られる就活ルールは既に廃止されており、企業は優秀な学生の囲い込みを早期から始めています。
実際に、23卒では広報解禁の3月の時点で、約3割の学生に早期内定が出ている状況との情報もあります。
早い人は、3年生9月頃から内定が出始めます。
これは外資系の例外だと思われた方もいるかもしれませんが、日系企業も例外ではありません。
例えばSIer業界でも富士通株式会社は最短で大学3年生11月に内定が出たと言われています。
優秀な学生は、一般の学生が就活を始めるタイミングで既に就活を終了しているのです。
大学3年生の秋には就活を終えている学生も多い
では、企業の採用活動が始まる本当の時期とはいつなのでしょうか?
これはズバリ、大学3年生(修士の方はM1)の夏です。
大手日系企業、ベンチャー企業、外資系企業問わず、多くの企業で大学3年生の夏のインターンが、学生と企業の初めての採用活動のマッチングの場となっています。
コロナ禍で大きく変わった就活事情

本来大学4年生の6月に解禁のはずの選考が、なぜ大学3年生の夏のインターンから始まってしまっているのでしょうか?
その背景には、経団連の方針転換や、コロナ禍における採用活動の変化などがあげられます。
まず、経団連の方針転換についてですが、これは2018年に示された基本方針がすべての始まりです。
基本方針では、「就活スケジュールを固定しない」「通年採用の実現」「終身雇用、新卒一括採用の廃止」などが示されています。
企業は、採用活動をより主体的に実施していくことが求められているのです。
採用方法は企業の自由なので、学生は就活タイミングを待ってはいけない
また、コロナ禍において企業の採用活動は大きく変わりました。
中でも最も大きな変化があったのは「インターンからの早期内定枠の増加」です。
ここ数年、コロナ禍により対面でのインターンや選考ができず、すべての選考がオンラインで実施、内定式で初めて人事と学生が顔合わせを行う、といったことがごく一般的になってきています。
これは、企業にとっても学生にとっても本来あまりよいことではないかもしれません。
学生は本来、選考の過程で企業を訪問することでその企業の空気感を感じ取ることができます。
方や企業は、直接学生と話すことでその学生のことをより深く理解できます。
しかし、選考がすべてオンラインになってしまうとどうでしょうか?
学生も企業も、お互いのことをよく理解しきれないままマッチングを進めざるを得ません。
インターンシップは採用活動の一部
そこで企業がとった手法が、大学3年生の夏のインターンからの早期選考です。
従来よりインターンシップで学生を見るといったことはされていましたが、コロナ禍では貴重な接触機会として、その位置づけが重要視されるようになりました。
すべてのプロセスがオンラインである分、インターンを用いて少しでも学生と触れ合う時間を長くとることで、企業はより学生のことを適切に評価できます。
実際、多くの企業で数日間のインターンは選考の一部です。
Zoomを用いたインターンで、各ブレークアウトルームに社員が張り付いて学生を評価している、という光景は非常に一般的なものです。
企業は数日間をかけて学生を評価し、優秀な学生を早期選考へと招待するのです。
また、インターンがオンラインになったことにより、以前は埋もれていた地方の優秀な学生もインターンに参加するようになり、これもまた企業のインターンからの囲い込みを加速させています。
オンラインでのインターンは既に選考の一部として確固たる地位を築いている状況です。
また、インターンは本選考に比べ応募数が少ないことから、インターンからの早期内定は非常に倍率が低く、例えば本選考の倍率が50倍程度ならばインターン経由者は3倍ほどの低倍率で内定が出る、といった状況になっています。
早期優遇ルートに確実に乗るために

ここまで、インターンに参加すればその後は簡単に内定が出ることが多い、というお話をさせていただきました。
ただ、現実はそう甘くはありません。実は、インターンに参加する事そのものが非常に困難なのです。
人気企業のインターンには、多くの応募があるため、本選考さながらの選考が行われます。
つまり、インターンに参加するためにESを提出し適性検査を受け、GD(グループディスカッション)、面接をこなす必要があるということです。本選考で内定を獲得するよりもインターンに参加する方が倍率が高い、といったこともざらです。
人気企業のインターンは本選考よりも難しいこともある
しかしながら、実際のところは正しく対策すればインターンに参加することはあまり難しくありません。
というのも、大学3年生の夏の時点では、多くの学生は会社選びはおろか業界選びさえできていないような状況です。
実際、トップ企業のインターンに参加する学生の多くは、会社をネームバリューで選んでいます。
学歴の高さと持ち前のコミュ力で何とか乗り切っている学生がほとんどなのです。
企業側も、ほとんどの学生がそのような状況なので、ポテンシャルで判断するしかないのです。
ここに勝機があります。
つまり、大学3年生の夏の時点で業界選び、会社選びを完了し、綿密に考え抜いた志望動機をもって、選考対策を終わらせたうえでインターン選考に参加するのです。
そうすれば、企業があなたを選ばない理由がありません。
また、確固たる意志を持ち、業界研究を十分に行ってインターンに参加すれば、圧倒的なバリューを発揮することができるはずです。
早期選考からの内定を獲得できる可能性は著しく高まります。
とにかく、できるだけ早く自分がやりたいことを見つけ、業界を絞りこむことが成功への近道となります。
インターンに参加する時点で本選考レベルの準備を行えば、内定率は著しく上がる
今あなたがやるべきこと

では業界選び、会社選びをするためにはどうすればよいのでしょうか?
これは、OB・OG訪問が最も良い方法となります。OB・OG訪問は会社を絞り込んでから、という人も多いですが、それでは遅すぎるでしょう。
絞り込むためにOB・OG訪問をするのです。
OB・OG訪問をせずとも情報は手に入ると思っている人もいるかもしれません。
しかし実際には、ネット上の就活情報は半分以上がガセだと思ってください。
とにかく、自分で生の情報を集め、その業界、会社で今働いている人の話を聞くことが一番なのです。
ネット上に散らばる活字からは見えない、企業の真の姿が浮き彫りになるはずです。
OB・OG訪問をすることで得られるものは、会社の情報だけではありません。
経験豊富な社会人の方は、きっと親身にあなたの相談に乗って下さるはずです。
あなたの経歴や性格を探り、その業界がはたしてあなたに向いているのか、どの会社、職種があなたの得意分野に近いのか、といった助言をしてくださる方も多くおられます。
OB・OG訪問はまずやるべき!業界選び、会社選びの第一歩
また、社会人と話すという行為そのものが面接対策にもなります。
実際の面接では、敬語を話すことに必要以上に頭をとられて、本当に言いたいことをうまく言えない、といったことがよく起きます。
OB・OG訪問を重ね、自分の伝えたいことを大人にストレートに話す訓練を重ねることで、実際の面接でも自然なコミュニケーションができるようになるはずです。
さらに、OB・OG訪問を踏まえて面接に臨んでいるという事実は、企業側にとっても高評価です。
「○○様からOB訪問の際にお聞きさせていただいた△△が…」といったフレーズを多用すると、話に現実味が増し、面接官の表情も柔らかくなること間違いなしです。
「3年生の夏の時点でOB訪問をして本気で受けに来る子なんて珍しいよね、ぜひうちに来てほしいよ」と語る人事担当者もいらっしゃいました。
OB・OG訪問を沢山こなし、よりリアルな情報を集めるということは、あなたの業界選びの役に立つだけでなく、企業側にとっても「信頼できる学生だ」と判断するための要因の一つになります。
まだOB・OG訪問を始めていない人は、興味のある業界の社会人に片っ端から連絡を取ってみてください。
就活を早く始めるべき理由

これまで、就活を始めるのは早ければ早いほど良い、というお話をさせていただきました。
ただ、中には「とりあえず受かった企業に行けばいい」と思う方もおられるかもしれません。
しかし、就活を早く始めるのは、必ずしも良い企業に入ることだけが目的ではありません。
それはズバリ、本当に自分がやりたいことを仕事にするためです。就活は本当に大変です。
ハードで鬱になる人もいるくらいです。
それだけ苦労して内定を獲得しても、新卒入社後3年以内の離職率は31%です。
これは、ネームバリューやなんとなくの印象で企業を選んだ結果、入社後にイメ-ジと現実のギャップに耐えきれずやめてしまう人が多い、ということを示唆しています。
自分が本当にやりたいことは何かを意識して、夢を実現するための就活をできている学生はほとんどいません。
この記事を読まれたあなたが、とにかく早く行動に移し、本当にやりたいことを見つけられることを、切に願っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
繰り返しお伝えした通り、就活は早く始めることが最もその成功率を上げると言っても過言ではありません。
この記事を読んだ皆さんが、自分の本当になりたい職業につけるように陰ながら応援しています。
まとめ
- 就活はいつ始めるべき?「選考は6月解禁」の罠
企業の選考は3年生の夏インターンからスタート - コロナ禍で大きく変わった就活事情
採用活動は大幅変化、超早期化の様相
インターンからの早期の囲い込みが増加
夏インターンは選考の一部
選考倍率30倍以上の人気企業も早期優遇を経由で3倍に - 早期優遇ルートに確実に乗るために
インターンは本選考よりも倍率が高い
ほとんどの人間は十分に準備できていない
3年生夏までに業界研究を終わらせれば楽々内定 - 今あなたがやるべきこと
効率のよい就活で同期に差をつけろ
OB訪問で生の情報を集める
大人と話すことに慣れる