OB訪問・OG訪問で聞くべき質問
就職活動を進めていく中で、OB訪問やOG訪問は、実際に働いている社員さんから会社の内容について詳しく聞く貴重な機会です。
しかし、せっかく時間を取ってもらっても、本当に聞くべきことを聞けているでしょうか?面接に役立つ的確な質問ができているでしょうか?
この記事では、「OB・OG訪問をしたいけれど、いざ訪問した際に何を聞けばいいかわからない」という方のために、OB・OG訪問で聞くべき質問をまとめました。
OB・OG訪問とは
OB・OG訪問とは、自分が興味のある企業で実際に働く先輩社員のもとを訪問し、業務内容や働き方について話を聞くことです。実施した就活生のほとんどが「やってよかった」と話すくらい、就活の肝となります。
「OB・OG」と名の付く通り、以前は自身の大学のキャリアセンターにある就職先が併記された名簿を活用して、大学の卒業生宛に連絡、訪問することが主でしたが、最近ではTwitterなどSNSの普及や、就活サイトや就活アプリのOB・OG機能が充実してきたことで、自身の所属大学に関わらず、様々な手法で先輩社員とつながることが可能となりました。
ちなみに先輩社員とのつながり方、アプローチの仕方について、就活ノウハウについて書かれた本やサイトではキャリアセンターやサイトを活用しましょうと書かれていることも多いと思いますが、基本的なビジネスマナーが守れていれば先述したようにSNSなどで直接連絡しても、その先輩社員のスケジュールが空いてさえいれば応対してくれることもあります。アプローチすること自体が良い経験となり、後に評価されることもありますので、色々と試してみることをお勧めします。
OB・OG訪問で聞くべき質問
ずばり、聞くべき質問の中で一番メリットがあるのは「仕事内容」です。
たしかに、残業を含めた働き方、同僚や上司など働く人たちについて、その他にも給与や社風、福利厚生面などもリアルな話を確認しておきたいところではあります。
しかし面接対策という観点で、また今後の自身のキャリアにも大きく関わるという意味では、実際の仕事内容こそが一番確認すべきことです。
先輩社員が入社してから今まで、どんな仕事にどのように取り組んできたのか、またそのことをどのように感じているかを是非確認してみてください。
また入社以降のことだけではなく、就活や学生生活についても聞くことは大変価値があります。自身の動き方との比較もでき、また最終的にその会社のことを選んだ理由がよくわかるはずです。
質問例
・御社のお仕事は●●に●●することだと思いますが(必ず自分で調べておく!)、●●さんはそのうちどの部分を担当されているんですか?
・●●さんの1日、1週間、1ヶ月、年間のスケジュールを教えていただけますか?
・●●さんは何が大変だと感じられていますか?またどこに面白さを感じていらっしゃいますか?
・●●さんが、就活や入社後に活かせたなと感じる学生生活での経験はどのようなものがありましたか?
・●●さんの就活について教えてください
質問時のポイント、注意事項
上記の通り質問例も示しましたが、質問の際に押さえておきたいポイント、注意事項があります。
それは「初対面の人とのコミュニケーションであること」「質問の場ではあるが、同時に会話をする場でもあること」というものです。
例えば、約束の時間に遅れたり、ホームページに書いてあることをわざわざ聞いたり、上の質問例に書いたことをまるで記者会見の記者のように立て続けに質問したり、どの回答に対しても「なるほど」だけで終わってしまうなどの行為は絶対に避けたいところです。
特にはじめてのOB・OG訪問は緊張するかもしれませんが、敢えて「面接ではないんだ」「会話を楽しもう」ぐらいの意識を持って、リラックスして会話臨みましょう。
もちろんそれと同時に、事前にわかることは調べていく、「初めまして」から始まる挨拶をする、自己紹介をする、時間をとってくださったことの感謝の意を伝える、など人としてのマナーは守りましょう。
ちなみに、ちょっとしたマナーでもあり、その後の選考にプラスになることとして、お礼メールを送るというものがあります。既に連絡先を知っている場合にはそちらに、知人からの紹介などで連絡先がわからない場合にはお会いした際に連絡先を聞いて、そちらにお礼メールを送るようにしましょう。
まとめ
OB・OG訪問は就活の中でも大変有効かつ、良い経験となる行動の一つです。インターンシップなどと同時に、是非積極的に活用して、機会を設けられたら有意義な質問を行えるようにしてみてください。
なお、前述の通りOB・OG訪問は先輩社員との接点の持ち方が比較的自由だということもあり、連絡手段が会社のメール経由ではなく個人のメールやLINEでの連絡になったり、話をする場所が食事や飲みの場になることもあります。
それ自体は悪いことではなく、むしろお互いにリラックスした状態で実情や本音が聞ける良い環境となることも多いですが、特に相手が異性の場合など、個人的なやりとりや非常識な場所や時間を背景としたトラブルが発生している事案もあるため注意が必要です。
連絡については、基本的には公式の窓口があればそちらを使い、そういったものがなく接点を持つことが難しければ自身で模索した手段で連絡をとり、ただし接点を持った以降は出来るだけ会社のメールアドレスをお聞きしてやりとりを行う、という順で進めるようにしましょう。
会う場所もなるべくオンラインを活用したり、直接会う場合も常識的な時間や場所を選択するようにしましょう。