面接で必ず守るべきマナーベスト10!

就活生の皆さん、こんにちは。就職活動はいかがでしょうか。

今回は就職活動で避けて通れない面接のマナーについてお話します。実際に面接を行うとき、ご自身が伝えたいことや志望動機を練っていくのは非常に重要ですが、いち社会人としてのマナーを守れないと、折角の熱い思いも伝わらなくなってしまいます。

本日お伝えするマナーをマスターして、堂々と面接に挑めるようにしましょう!

面接マナー1:到着と受付時に守ること

まず最初に、面接会場に到着すべき時間と、受付の際のマナーを解説します。

到着は15分前、受付は5分前

面接会場には15分前には到着し、5分前には受付を行いましょう。遅刻はもちろん厳禁ですが、早すぎる到着も失礼に当たります。受付は5分前がベストです。ただ時間帯によっては受付が混雑することもありますので、面接会場には15分前には到着するようにして、迷惑にならないであろうタイミングで、受付を行って下さい。

電車の遅延などやむを得ない理由で面接に遅刻する場合、間に合わないことがわかったタイミングですぐに電話で連絡をして下さい。電車で移動中の場合でも、一旦電車を降りて電話して下さい。早めの連絡があり、明確な理由があれば、面接官に悪い印象を与えることはありませんので、落ち着いて対処して下さいね。

受付は丁寧にゆっくりと

次に受付でのマナーです。ビルを入る前にコートなどはきれいに折り畳み、携帯電話の電源はOFFにしましょう。そして身だしなみの最終チェックを行ってから、受付へ向かって下さい。

受付では、以下のように用件を伝えましょう。

本日●時に面接のお約束をいただいております、○○大学の●●と申します。人事ご担当の△△様にお取り次ぎをお願い致します。

面接会場に着く頃には緊張していると思いますので、受付時から焦ってしまい、早口になってしまう学生が多いですが、聞き取りやすいよう、ゆっくりと丁寧に伝えればOKです。

直接的に採用に関わるのは、もちろん面接官ですが、受付で悪い印象がある場合、その情報は面接官にも伝わります。受付の時から面接は始まっているという意識でいましょう。

その後、受付の椅子や控室に案内されると思いますが、その際には、姿勢や手癖には気を付けて、静かに待機しましょう。携帯電話をいじったり、キョロキョロと周りを見渡したり、爪をいじったりするのもNGです。資料を見るなど静かに待機しましょう。すでに面接は始まっていますので、社会人としてふさわしい立ち振る舞いを心がけましょう。

また場所の移動中に、応募企業の社員だとわかる人にあった場合は軽く会釈するのが良いでしょう。無理に挨拶したり、呼び掛けたりする必要はありません。

面接マナー2:入室時のノックとマナー

面接室に入室する際、ドアをノックすることを忘れないでください。ノックの回数は3回が一般的です。2回はトイレでなど、空室確認で使いますので、注意して下さいね。

また面接室のドアが空いている場合はノックをするとマナー違反です。ノックはせずに挨拶をしてから一礼をして入室しましょう。

入室後、扉を閉める際に後ろ手で閉めるのはマナー違反です。面接室に入った後は、面接官に出来るだけ背中を見せずに斜めに立ち、開けた時と反対の手で閉めましょう。大きな音を立てるのもマナー違反です。静かに閉めて下さいね。入室したら、ご自身からはっきりと明るい声で挨拶をしましょう。

●●と申します。本日はお忙しい中お時間を頂きましてありがとうございます、本日はどうぞ宜しくお願い致します。

面接官に「どうぞおかけください。」と言われてから、椅子に腰をかけましょう。その際、鞄は椅子の横におきましょう。

また面接によっては面接官が後から入室してくるというケースもあります。ノックをして返事がない場合は、もう一度ノックし、それでも返事がなければ「失礼いたします」と言ってドアを開け、入室しましょう。出入口から一番奥の席が上座、出入り口側の席が下座になります。求職者は、下座の横に立って待って下さい。面接官や担当者が来て、「どうぞお座りください」と言われてから着席します。勧められる前に着席してはいけません。ただし案内してくれた方が、席を指定したり、着席を誘導した場合はそれに従うようにしましょう。

面接マナー3:椅子の座り方

椅子に腰をかける際には、背もたれに背はつけず、浅めに腰をかけて、背筋を伸ばし、姿勢よく見えるようにします。男性は拳一つ分くらい足を開いて座り、女性は膝を揃えるようにします。手の位置は男性は軽く拳を握り両膝に置きます。女性は両手を重ねて自然な位置におくようにしましょう。

鞄などの手荷物を置く場所は自分が座る椅子の横です。左右の決まりはありませんが、基本は鞄を持っている手の横に置くのがスムーズだと言われています。ですので、鞄を選ぶ際には自立する作りのものを選ぶようにしましょう。

面接マナー4:お辞儀のマナー

深いお辞儀や軽いお辞儀など、お辞儀の角度には、その場の状況に合わせて角度の目安があります。面接に挑む際には、礼の形を覚えておきましょう。

例えば入室時は「失礼致します」と言い、30度の会釈、自己紹介の「宜しくお願いします」や面接終了時の「ありがとうございました」という時は45度の会釈が適切です。お時期の際、男性は手を体の脇に揃え、女性は手を体の前に揃えましょう。

面接マナー5:話し方のマナー

大きな声でハキハキと話す

面接での話し方で一番意識してほしいポイントが「大きな声でハキハキと」です。

これは当たり前のように感じる方もいらっしゃるかと思いますが、緊張のあまり、できない学生が多いです。イメージとしてはいつもの1.5倍ほどの少し大きめの声を意識しましょう

また「●●です。」「●●と考えています。」など、語尾をしっかりと言い切る形で話すことで自信が伝わりますので、重要ポイントです。

質問の答えは端的に

面接官の質問をよく聞き、話が長くなりすぎないよう端的に答えることを心がけましょう。

結論から伝えたり、話すポイントをはじめに明示するのも効果的です。「結論から申し上げますと、〜〜と考えます。なぜかと言いますと・・・」などという言い回しは非常に使いやすいフレーズですので、覚えておくと安心です。

正しい言葉遣いにも気を付けましょう。大学では砕けた話し方をすることも多いかと思いますが、適切な敬語がスッと出てくるよう、練習しておくと良いですね。

また面接官が何も質問していないのに、自分から話し始めたり、面接官が質問し終わらないうちに、早とちりして被せて回答してしまう方もいます。そういう場合は「人の話を聞けない人」と判断されてしまいますので、焦らず面接官の話を最後まで聞くようにしましょう

またその話を聞いている間は適度に相槌を打つようにしましょう。うなずくだけではなく、タイミングよく「はい」「ええ」などを挟みながら、相手が話し終わるまでしっかり待つと、「この人はきちんと話を聞くことができる」という印象を与えることができます。

面接マナー6:表情のマナー

面接中は目線を常に面接官に向けるようにしましょう。俯いてしまったり、視線を逸らしたりすると、自信がないという印象を与えてしまいますので、注意しましょう。面接官が複数人いる場合は、話している方に目を向ければOKです!またその際に、緊張しすぎて、表情が硬くなり、睨んでいるような表情になってしまう学生は意外と多いです。硬くなりすぎずリラックスした表情を心がけましょう。大笑いをしなければ、笑みが溢れるのも良いですね。どうしても視線を合わせるのが苦手な方もいますよね。そういう方は相手のネクタイや口元などを見るようにしましょう。相手からは目が合っているように感じます。

面接マナー7:名刺の受け取り方のマナー

就職活動において、名刺を受け取る機会は度々ありますので、正しい名刺の受け取りマナーは覚えておきましょう。

面接官や採用担当者から名刺を渡されたら、丁寧に受け取りましょう。名刺の受け取り方は以後ビジネスマナーとして利用できます。名刺の受け取りマナーは下記5ステップです。

  1. 名刺を受け取る時は机を挟まないようにする。
  2. 名刺は両手で受け取り、お礼と一礼をする。
  3. 名刺を受け取ったら、名刺を軽く見る。
  4. いただいた名刺は、自分から見てテーブルの左側へ置く。(※しまわない!)
  5. 役職が一番高い人の名刺を、名刺入れの上に置く。

相手が複数人で、複数の名刺をもらった場合は席順に合わせて置くことで、誰がどの名刺なのかを把握することができます。

また、誰の役職が一番高いのか判断がつかない場合は、必ずしも特定の人の名刺を名刺入れの上に置く必要はありません。すべての名刺を名刺入れの横に並べて置くようにしましょう。

名刺交換の仕方ひとつであなたの印象は変わりますので、身近な社会人の方に練習に付き合ってもらうようにしましょう。

面接マナー8:退室時のマナー

面接が終わり、ホッとして気が抜けがちな退室時ですが、まだ面接は続いています。退室時のマナーもきちんと覚えておきましょう。

面接が終了したら、椅子の横に立ち、「本日はお忙しい中お時間を頂きまして、ありがとうございました」と、こちらから挨拶するようにしましょう。その後一礼をしてドアの前まで進みましょう。ドアの前で再度「失礼します」と一礼して、ドアを開け、退室します。この時も、大きな音が立たないように注意しましょう。

退出してからも、そこはまだ社内です。社員さんと出くわす可能性もありますので、会社を出てしばらく離れるまでは、携帯電話を確認したりするのは避けましょう。

面接マナー9:身だしなみのマナー

スーツのマナー

男性の場合

スーツは普通のシングルで問題ありません。大事なのは「清潔感」と「適度に体にフィットしていること」です。

ブランドや価格は、ほとんどの場合見られていません。きれいなスーツであることが重要ですので、スーツにシワやホコリがないかを入念にチェックしておきましょう。できれば、本命の面接の前にはクリーニングに出しておくようにしましょう。

ズボンの折り目がなかったり、Yシャツにシワがあると、それだけでマイナスになるので、注意して下さいね。

色の一番のおすすめは「濃紺のシングル」です。金融業など硬い業界を受けるのであればダークスーツが相応しかったりしますが、絶対に良い黒でないといけないというルールもありません。青系のスーツは誠実で聡明なイメージを相手に与えることができます。また気持ちを落ち着かせてくれる効果のある色ですので、緊張しがちな面接でも、リラックス効果を生み出すことができます。

ネクタイは派手すぎない程度に明るいカラーのもの、Yシャツは白色か薄いブルーがすっきり見えて良いでしょう。しかしボタンダウンのシャツはカジュアルすぎるので避けるようにしましょう。

大手SIerの合格者で、グレーのスーツを着て人事担当者に覚えてもらったという人もいました。迷う場合には服屋で店員さんに相談してみましょう。

女性の場合

女性のスーツには大きく分けてスカートスタイルとパンツスタイルがありますが、どちらにするか迷っている場合は、スカートを選びましょう

スカートを着用する時には、着席した時に足が見えすぎないよう、立った状態で膝が少し隠れるくらいの丈にしましょう。営業職などアクティブさが求められるような職種ではスカートスタイルよりも、パンツスタイルの方が好印象のこともありますので、ご自身の希望職種に合わせて変えましょう。

色に関しては、濃紺でも、グレーなど比較的明るい色合いでも問題ありませんが、ブラックが無難かと思います。

私服の場合のマナー

応募した企業から「面接には私服でお越しください」という連絡が来る場合があります。正直困ってしまうという方も多いと思います。この場合の私服は普段着という意味ではないので、注意して下さい。就職活動における私服は、概ねオフィスカジュアルだとと認識しておきましょう。

オフィスカジュアルに適した服装の例:シャツ、ブラウス、ジャケット、カーディガン、パンプスなど

これらは男女ともに面接官に与える印象が良い傾向があります。また色や柄も、派手なものではなく、シンプルなものが良いでしょう。

ジーンズやパーカーなどカジュアルすぎるものや、露出が多すぎる洋服は避けるようにしましょう。

髪型のマナー

就職活動において、ヘアスタイルは第一印象にも影響する重要なポイントです。

目指す業種や職種によって、ルールは多少変わりますが、清潔感が第一なのはどこでも変わりません。だらしない髪型をしていると、「仕事においてもだらしないのかもしれない」と採用担当者を不安にさせてしまい、悪い印象をもたれてしまうかもしれません。

髪が顔にかかっていた場合は、表情が隠れてしまい、暗い印象を与えかねません。前髪が長い場合は、事前にカットしておくか、女性の場合は便で止めておきましょう。

またお辞儀をしたときや、頷いた時に髪がかからないよう、お家でシミュレーションしておきましょう。ロングヘアの方はポニーテールやハーフアップにまとめると良いでしょう。ショートヘアなら無香料のワックスたムースを使うと良いでしょう。香りの強いものは避けて下さいね。

髪色については、黒が無難です。自然な茶色であれば印象が悪くなることは少ないですが、企業によっては髪を染めることに対してマイナスの印象を持つこともあります。

地毛が明るめの方がわざわざ黒に染める必要はありませんが、不安に感じる場合は、大学のキャリアセンターの職員さん等に聞いてみましょう。

靴と鞄のマナー

面接に行く際のマナーとして、スーツなどと同様、気を付けないのが鞄や靴ですね。最低限のマナーを抑えたデザインを選ぶようにしましょう。

鞄のマナー

男女ともに重要のなのは床に置いた時に、しっかり自立する構造かどうかです。

自立できる鞄なら、置く場所を探すことなくスムーズに面接を始めることができますし、面接中に書類を取り出す際にも便利です。

素材に関しては、本革である必要はなく、ナイロンや合成のようなもので良いです。

色はスーツや靴に合わせて黒、紺、茶など落ち着いた色のものが良いでしょう。

ビジネススタイルとして一般的になりつつあるリュックですが、カジュアルな印象になってしまうので、面接の時はビジネスバックを使う方が良いでしょう。

靴のマナー

靴も印象を大きく左右する重要な存在になります。

性格が出やすい部分であり、面接官からも良く見られるところですので、気を抜かずにきちんと手入れしておきましょう。

スーツ同様に清潔感が重要ですので、靴自体が汚れていないか、痛んでいないかを確認して下さい。色が剥げてしまっている場合などは、きれいに磨いたり、新品に取り換えたりしましょう。

鞄同様、素材は本革である必要はありません。形としては、男女問わず先端が尖りすぎていないものを選びましょう。色は男性の場合は、黒色か茶色の紐靴が定番です。

ソックスについては、靴・スーツの色味に合わせつつ、無地やワンポイントで刺繍があるような、落ち着いたデザインのものを選びましょう。女性の場合は、男性同様、スーツの色に合わせるようにしましょう。

時計のマナー

最近はスマホで時間を確認できるので、腕時計をしない若い方が増えています。しかしビジネスのシーンでは腕時計をつけることがマナーになります。高級な時計をつける必要はありません。カビなものやブランドロゴが目立つもの、派手な色使いのものは避けて、シンプルな腕時計をつけるようにしましょう。

面接マナー10:その他気をつけたいマナー

お茶を出された時のマナー

面接でお茶やコーヒーなどの飲み物を出される場合があります。その場合は運んでいただいた方にはお礼をするか軽く会釈をします。

緊張して喉が渇いているとすぐにでも飲みたくなってしまうかと思いますが、勧められてから手をつけるようにして下さいね。また一気に飲んだりするのもNGなので気を付けましょう。

臭いのマナー

面接に向かう前には、自分の体臭や口臭を確認しておきましょう。お酒やニンニクなどは、面接の前日には控えるようにした方が良いでしょう。

まとめ

就職活動で気をつけたい面接のマナーをお伝えしました!

一度に覚えるのは難しいと思いますので、イメージトレーニングだけでなく、ご家族やご友人、先輩や先生などに模擬面接で練習に付き合ってもらう事をおすすめします。

場数を踏んで慣れてしまえば、すんなり出来ることが多いはずです。当日リラックスして面接に挑む為にも、今のうちに準備をしておきましょう!

マナーを身に着けたならば、あとは面接対策です。こちらの記事も是非参考にしてみてください。

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