【OB訪問のやり方まとめ】色々教えてくれる親切な人に出会う方法!
就活生の皆さん、こんにちは。就職活動はいかがでしょうか。今回は就職活動の中でも、緊張する方が多い「OB訪問」について、解説していきます。
OB訪問とは、働く社会人を訪問し、志望企業の情報やその人自身の働き方などについて話を聞きに行くことです。これから社会に出ようとしているみなさんにとっては、見ず知らずの社会人に会いに行くなんて、怖いし、緊張しますよね。でも、敷居が高いからこそ、OB訪問はライバルと差をつけられる機会でもあります。
とにかく躊躇せず、一歩踏み出してみて下さい。きっと先輩たちが貴方の就職活動のスパイスになってくれると思います。
OB訪問の目的
就職活動において、それぞれのステップの目的を理解しておくことは大変重要です。
OB訪問を行う目的は大きく4つあります。
仮説を検証する
OB訪問において、一番に重要なことは「自分の仮説を持つこと」です。つまりは、業界や企業のこと、志望動機、学生時代頑張ったこと、自己PRなどにおいて、自分なりの答えを出しておくことが重要なのです。仮説と言うのは、「現時点では本当に正しいかはわからないが、最も正しいように思われること」です。貴方が業界や企業において抱いている印象や持っている情報、「内定をもらえそうだな」と思う志望動機や学生時代頑張ったこと、自己PRを考え、文字に書き起こしてみましょう。
そして、OB訪問で、「それらが、実際に働いている人から見て正しいのか」を確かめましょう。その企業の選考を勝ち抜き、実際に働いている貴方のOB・OGのフィードバッグは、どんなキャリアアドバイザーの言葉より的確であるはずです。必要な情報を聞き出し、改良に繋げていって下さいね。
自己分析の精度UP
仮説に対してのフィードバックをもらえることは、同時に自己分析にもつながります。OB・OGの方は、貴方のことがどう見えたかを伝えてくれると思います。その言葉を受けて、再度ご自身のことを考えてみて下さい。新しい可能性を見つけられるかもしれません。
業界研究の精度UP
OB・OGの方のお話を聞くと、貴方の業界研究の結果が正しかったのかを確かめることができます。また四季報や新聞記事では得られない、リアルな情報にアクセスできるので、業界や企業への理解がより確かなものになっていきます。
内定へ一歩近づく!
ほとんどの企業では、OB訪問を行った回数やOB訪問での印象・立ち振る舞いなどの評価を行い、本選考でその評価内容を活用しています。裏を返せばOB訪問で高い評価を獲得できれば、特別選考ルートに招待されたり、一部選考ステップを免除してくれたりと、内定獲得へ一歩近づくことができるのです。
OB訪問の手順
OB訪問の手順は下記の4つです。シンプルですが、社会人に会う機会ですので、失礼のないよう丁寧に対応しましょう。
OB訪問のアポを取る
アポイントを取る時に重要なことは2つあります。
まず一つ目が、何がなんでも、志望企業のOBを見つけることです!
とはいえ、実際どのように先輩OB・OGの方と繋がればいいのかは悩みどころですよね。詳細は後ほど詳しくお伝えしますが、あらゆる手を尽くして、志望企業の社員に会いましょう!
そして2つ目が、正しいマナーと内容のメールでアポイントを取ることです。
電話での連絡でも失礼には当たりませんので、問題はありませんが、OB・OGが忙しい時期でも、合間を縫って返信しやすいメールが最適であると言われています。学生側から考えても、緊張で電話口でモゴモゴしてしまうこともないのは、有り難いですよね。
依頼メールの書き方は下記サイトを参照して下さい。
OB訪問に行く
いよいよOB訪問当日、緊張しますよね。ですが、ここまで準備すれば、生産性の高いOB訪問ができるはずです!自信を持って会いにいって下さいね。最近ではリモートで行われることも多いようですが、可能な限り実際に会いに行くことをオススメします。
当日の注意事項は大きく5つです。
時間厳守
待ち合わせ時間の1時間〜30分前には面会場所の最寄り駅に到着し、カフェなどで面会時間を待つのが理想的です。そこまで余裕を持つことが難しくとも、10分前には待ち合わせ場所についておきましょう。
持ち物
自分の仮説と質問をA4用紙にまとめて、2部持っていくこと。前日までに準備し、OB・OGにメールで事前送付した仮説と質問は、当日プリントアウトして、筆記用具と共に持っていきましょう!2部印刷してあれば、相手用と自分用でお互い見やすい状況で話ができますよね。その場でペンを入れながらフィードバッグを貰えることもあるので、是非実践して下さいね。
服装
選考ではありませんが、リクルートスーツに就活鞄で行くのが一般的です。ご自身がOB訪問の時間を大切にしているのが伝わる服装で行くのが良いでしょう。
感謝の気持ちを絶対に忘れない
OB・OGは、自分に大きなメリットもない中、貴重な時間を割いて、見ず知らずの学生の話を聞いています。感謝を伝え過ぎるくらいで丁度いいです。開口一番に、「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます!!」と伝えましょう。
コミュニケーションが一方的にならないようにする
OB訪問でよく起こってしまうのが、とにかく準備した質問を一方的に聞くばかりになってしまったり、途中から自分の主張ばかりをしてしまうといったパターンです。それはきちんとコミュニケーションが取れているとは言えませんよね。
聞きたいこと、話したいこともたくさんあるかと思いますが、相手がどういったことを話そうとしているのか確認しながら、会話を進めるようにしましょう。
お礼をする
当たり前と思っていても、緊張の連続のOB訪問の後だと、ついつい忘れてしまうのが、お礼です。
こちらはいち社会人として非常に重要な礼儀ですので、絶対に忘れないようにしましょう。お礼すべきタイミングは2回です。
- 別れ際
面会場所をでて解散になったら、最後にもう一度、「本日はお忙しい中ありがとうございました」と伝えましょう - 解散直後
OB訪問終了後、電車に乗り込んだらすぐお礼メールを送りましょう。下書きをあらかじめ作っておくとスムーズです!
お礼メールの詳細な書き方は、下記記事でご紹介してますので、ご確認ください。
仮説を改善する
OB・OGの方のお話を聞いて、仮説を再度見直し、改善していきましょう。新たな仮説が浮かんだら、別のOB・OG訪問で「以前別の方がこう仰っていたのですが」と前置きして確認するのも一つの方法です。仮説をブラッシュアップし、自信を持って選考に進んでいきましょう。
訪問するOB・OGの探し方
先ほど、何がなんでも志望企業のOBを見つけましょうとお話をしましたが、実際にどうやって探せば良いのか、迷ってしまいますよね。
まず一番に試してみていただきたいのは、大学のキャリアセンターに行くことです。ですが、もしもキャリアセンターに先輩社員の連絡先がないと言う場合は自分で探していくしかありませんよね。その場合、最悪自分の大学の先輩である必要もないかと思いますので、部活動・サークル活動、ご家族の知人の方に志望企業に勤めていらっしゃる方はいないか、聞いてみましょう。それでもいなければ、OB訪問マッチングサービスなどで、OBを見つけることもできます。志望企業が人気企業であればあるほど、アポイントを取ることは難しくなりますが、OB訪問の成功には欠かせないところですので、粘り強くアプローチしていきましょうね。
OB訪問の準備
OB訪問のアポイントが取れたら、次は訪問当日に向けた準備を行いましょう。
ここでは下記2点が重要になります。
- 自分の仮説を設定し、その仮説を検証するための質問を考えておくこと
- 仮説を事前に共有しておくこと
詳しく解説してきます。
仮説と質問を準備しておく
「仮説を設定する」とは、OB・OBの方が働く業界や企業がどのようなものなのか、どういったスキルや経験、振る舞い等が評価されるのかなど、面接等で確認される内容についてリストアップしておくことです。そしてその仮説が正しいかを検証する為にOBに質問を行うのです。
自分の自己PRや志望動機が魅力的で説得力があるものかを確認するための質問をしましょう。具体的な質問の内容については後ほど詳しく解説していきます。
事前に共有する
先ほど準備した貴方の仮説を、事前にOB・OGに提示しておくと良いでしょう。こちらはマストではありませんが、事前に話したい内容を共有しておくことで、相手も予め皆さんとの面会に備えることが出来ますので、OB訪問当日の時間をより有意義な時間にすることが出来ます。
具体的には下記3つを各100文字〜200文字程度で簡単にまとめ送付するか、その企業のESを実際に描いてみて、メールで送付すると言う方法があります。
- OB訪問の経緯
- 業界や企業の志望動機
- 当日質問したいと思っている内容
もちろんOB/OGも忙しいので、目が通せないこともあるかと思いますが、非常に有効なアプローチですので、是非行ってみて下さいね。
またメールを送る際には、「もしお時間がございましたら、目を通していただけますと幸いです。」ときちんと伝え、「現在私はこのように考えており、当日これらに関するフィードバックをいただければ幸いです。」「また一方で、下記のような疑問もございます。これらに関する○○さんの見解をお聞きできますと幸いです。」など、謙虚に丁寧にお願いするようにしましょう。
OB訪問で聞くべき質問
さて、OB訪問で聞くべき質問ですが、OB訪問は「自分の仮説で内定が獲得できるのか」を試すことのできる場です。ご自身の志望動機や自己PRを存分に検証していきましょう!
またこの思考から生まれてくる質問は、自然とOB・OGからの高評価を勝ち取れる質問になります。なぜなら、仮説を立てるにあたって、必要最低限の業界研究や企業研究が必要となるためです。
OB訪問を行う上では、下記3パターンの質問が適してると言えます。
志望動機の仮説を試すための質問
貴方の考えている志望動機に説得力があるのか、ご自身の志望動機の根拠が正しいものなのかを確かめる為の質問をしましょう。
【例】貴方の仮説:グローバルな環境で働きたい為
・グローバルな仕事、具体的には〜の仕事に携わりたいと考えていますが、これは御社では実現できるものでしょうか。
・○○様はこれまで海外に関わる案件を担当されたことはありますか。
・御社の社員様の何割程度が海外とのやり取りをご経験されてますでしょうか。
・業務で英語を使う頻度はどれくらいありますか。
・私は「グローバルな環境で働く」を〜と定義しております。御社でのグローバルな働き方はこれに合致していますでしょうか。
自己PRの仮説を試す為の質問
ご自身の自己PRが魅力的なものなのかを検証できるような質問をしましょう。
【例】貴方の仮説:私の強みはリーダーシップです。
・私はリーダーシップを〜と定義しています。またそれが自分の強みだと自負していますが、これは御社の面接で評価されるものでしょうか。
・○○様が実際に働かれてきた中で、リーダーシップが必要だと感じたことはありますか。またそれは具体的にどんな時でしょうか。
・私は自己PRを行うときに〜と言う点を工夫しているつもりなのですが、○○さんはご自身の選考時、どのように伝えられてましたか。
自己分析・業界/企業研究に関する質問
上記の志望動機や自己PRの仮説にOB・OGの偏りご指摘をいただいた場合、その前提となっている自己分析や業界研究に不備や誤りがあったのかもしれません。もちろん指摘がなかった場合も自己分析や業界研究が十分であるとは限りませんので、ここでも質問が用意してあると安心ですね。
【例】自己分析・業界/企業研究に関する質問
・〇〇さんはご自身の選考の際は、どのように自己分析や業界研究を行いましたか。
・私はこのように自己分析を行ったのですが、フィードバックをいただけませんでしょうか。
・入社前後でのギャップはありましたか。
・現在の〇〇様の仕事のモチベーションはなんですか。
・競合他社と比べたときに、御社の優れている点はなんだと思われますか。
具体的な質問については、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
OB・OG訪問は、一歩踏み出すのにとても勇気のいる行動かと思います。
でも実はOB・OG側も、学生に会いたいと言われるのは、嬉しかったりするものなので、怖がらずにチャレンジしてみて下さいね。
一足先に社会にでた先輩方のお話は、貴方の就職活動に良い刺激を与えてくれると思います。
皆さんの就職活動が満足のいくものになりますように。陰ながら応援しております。
どうしても適切なOB・OGが見つからない!という場合は、以下も参考にしてみてください。