インターンとは?内容やメリット、期間や時期、就活との関係を詳しく解説

就活生の皆さん、就職活動の状況はいかがでしょうか。中には「就職活動はしているけれど、中々就業イメージが沸かない」「インターンシップって気になるけど、どんなものなんだろう」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方に向けて、今回は、就業体験をすることができるインターンシップについて解説していきます。

インターンシップとは何なのか、参加するメリットやどのように就職活動に役に立つのかまで、徹底的にお伝えしますので、是非参考にされて下さい。

インターンシップとは?

インターンシップとはそもそも何なのかと言うことですが、就労体験を通して、その開催企業や業界、仕事内容への理解を深める制度のことを言います。

社会に出る前に、働くと言うことを体験しておくと、実感を伴った業界研究や企業研究をできることにつながり、より納得のいく企業選びをすることができます。

しかし企業にはお客様の情報等、機密情報が多くある為、実際に仕事を体験するのが難しい場合もあります。その場合では、就労体験ではなく、仕事内容や、社員のやりがいを理解できるような体験型プログラムを用意している企業もあります。

期間はまちまちですが、1日開催のものから、5日間ほどのもの、1ヶ月以上のものもあります。大学3年生の夏〜冬に開催されることが多いです。1日のものは、「1日だけで何か学べるのだろうか」と不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、企業側も出来るだけ多くのことが学べるように工夫していますので、貴重な体験になることと思います。

毎年、おおよそ6割の就活生が約4社のインターンシップに参加していると言われており、多くの学生が参加していることがわかります。

インターンシップとアルバイトの違い

アルバイトとは、本業や生活の目的は他にあり、その傍らで働くことを示しますよね。学生のお小遣い稼ぎや、副業、ライフワークバランスを考えた働き方をしている人たちが行うものと言うイメージです。

一方でインターンシップは、無給のものも多いです。近年は報酬を出すインターンシップが増えつつありますが、それは優秀な学生を誘致するために採用活動の一貫として企業が行っていることです。

とはいえ学生の立場から考えた場合、インターンシップとは、報酬を得ることではなく、就労体験を目的に参加する人が多いのが特徴といえるでしょう。

インターンシップの期間

インターンシップの実施期間は企業によって様々です。1日のものも、数日間のものも、数週間、1ヶ月以上のものもあります。

長期インターンシップに参加する場合は、学業との両立が必要ですので、事前に参加する企業のスケジュールを調べておくと良いでしょう。どの期間のインターンシップに参加するかは貴方がどんな就労体験をしたいかによって変わってきます。「多くの企業・職種の仕事を経験してみたい」という方には企業同士の比較ができる短期インターンシップがお勧めです。

一方で、「特定の企業・職種のお仕事をじっくりと経験したい」という方や、ご自身のスキルアップ、優秀な学生との競争や交流が目的の方には、長期インターンシップへの参加がお勧めです。

開催時期についてですが、多くが大学が夏休みと春休みに入る期間に実施されていることが多いです。

夏休みに開催されるサマーインターンシップは1DAYのものだけではなく、複数日開催のものが多い傾向にあります。

一方ウィンターインターンシップでは1DAYインターンシップが多くなりますので、インターンシップに参加したい企業がある方は、自分の希望する企業のインターンシップ情報を逃さないように注意しましょう。ただ、そのほかの時期でも行っている企業もありますので、長期休みの時期を逃しても参加は可能ですので、安心して下さいね。

また申し込みを受け付ける時期は企業によって様々です。8月に開催されるサマーインターンシップの申し込みは6〜7月、2月に開催されるウィンターインターンシップの申し込みは、年末〜1月にかけて行われることが多いです。その期間は大学の授業もあり、忙しい期間かと思いますが、情報を見逃さないように、頻繁にチェックしておきましょう。

インターンシップの募集

インターンシップの募集〜選考の流れをご説明します。

インターンシップには参加の人数制限がある場合もあり、その際には選考が行われることもあります。書類選考で決まることも、面接が行われることもありますので、選考があるインターンシップに参加する際には、選考の流れを押さえ、準備をしておきましょう。

一般的な選考は下記のようなフローで行われます。

エントリー ⇒ 履歴書・ES提出 ⇒ Webテスト・グループディスカッション選考 ⇒ 面接 ⇒ 参加決定

※企業によって、ES提出がなかったり、Webテストがなかったり、面接の回数が異なったりします。

インターンシップの選考は比較的早いテンポで進む傾向があります

またインターンシップの開催時期自体が、大学の長期休みに当たるよう調整されていることが多いですが、選考は大学の授業と重なることもありますので、スケジュールに余裕を持ちつつ、早め早めに活動するのが良いでしょう。

インターンシップの探し方

インターンシップに参加するには、開催している企業を探すことから始まります。

基本的には、就活サイトや企業ページに掲載がありますが、他にも大学のキャリアセンターでも募集が出されていることもありますので、是非チェックしてみて下さい。

それぞれ利点がありますので、複数の方法でチェックするようにしましょう。

就職活動の総合サイト

就職活動を始めるとき、まず最初に登録するのが総合就活サイトかと思います。

就活サイトは短時間で企業の情報を総合的に手に入れやすく、複数の企業の情報をキャッチすることができる方法です。さらに就活サイトでは、インターンへの参加登録も簡単に行えることが多く、こちらは最大のメリットといえるでしょう。

就活サイトに登録する際に、個人情報などの入力があります。その登録された情報を用いて、おすすめの企業を紹介してくれたり、応募する際の入力を省けたりします。

また希望の業界や職種、勤務地から条件検索を行えるのも、総合サイトの便利な点です。またインターンシップに実際に参加した学生のリアルな口コミを調べることができたり、説明会への応募、就活体験談を読むことができるサイトもあります。

インターンシップに参加するかに関わらず、就活に関する情報を集めるためにも登録してみましょう。

企業ホームページ

企業が独自に作っているインターンシップ用サイトがある場合、応募フォームより、簡単に応募することが可能です。

企業のインターンシップ用サイトでは、就活総合サイト以上にインターンの詳細について記載されてることも多く、実際の様子の写真が載っていることもあります。企業側からの情報が大変充実していますので、実際にインターンシップに参加した際のイメージを掴むのに最適な手段といえるでしょう。

気になっている企業がある方は、企業の採用ホームページはこまめにチェックしてみて下さいね。

大学のキャリアセンター

キャリアセンターとは、大学が学生の就職活動を支援することを目的に設置している施設のことです。その大学に所属している学生であれば、誰でも利用することができ、就活情報の提示やキャリアの相談会を行っています。

大学のキャリアセンターで募集しているインターンシップは、ネット上では中々応募できないものの場合もあります。大学では、法人同士の横のつながりもあります。一般的な就活では見つけにくい企業や業界へのインターンシップに参加するきっかけを作ってくれるのがメリットといえるでしょう。

また大学の学部や学科に関連のある業界や企業のインターンシップ情報も入りやすいため、学部で学んだことを活かしたいと考えている方にもお勧めです。何より、企業側が、大学に情報提供を行っているということは、その企業がその大学の学生を欲しているということです。どんな企業が自分たちを欲しているのかを確認する意味でも、一度は利用してみることをお勧めします。

キャリアセンターでは就活の相談もできます。インターンシップに向けての不安なども、一緒に相談してみて下さいね。

こんなインターンシップには注意

インターンシップの中でも、気をつけないといけないものもあります。学生の無垢さや純粋なやる気を逆手に取るような企業もありますので、応募する際には、企業研究も行い、十分に注意しましょう。今回は注意してほしいインターンシップをご紹介します。

インターンシップという建前で、安い労働力として使われてしまう

インターンシップとはいえども、労働をさせる場合、正当な報酬を受け取る権利がありますが、学生の無知さや、立場の弱さにつけ込んで、不当な給与体系になっていることもあります。

企業側から考えた場合、正社員を雇えば最低でも20万円程度の人件費がかかる人件費だとしても、インターンシップなら交通費だけで済んだりします。人手不足が進む現在で、人件費を使いたくない企業が人手を確保する手段としてインターンシップ性を利用してしまうことがあるのです。

活動内容が過酷な労働であるのに無給、学ぶべきカリキュラムが全く整備されていないなど、何かおかしいと思った時には、周りに相談して下さいね。

肉体的・精神的に追い込もうとするインターンシップ

例えば質問してもほとんど返してくれないのに、間違ってしまうと、社員に必要以上に叱られるといったようなブラックインターンシップも存在します。

精神的に追い込まれ、心や体を壊してしまう学生が出てくることもあるようですので、追い詰められてしまった時は、身近にいる大人やキャリアセンターの職員さんに相談してみましょう。

半強制的な休学等を強いてくるインターンシップ

生半可な気持ちでは仕事はできない等と言う理由で半強制的に休学をしいてくるような企業もあります。

向上心が高く自己犠牲を厭わない学生ほど、こういったインターンシップに疑問を抱かないことがあります。学生に対して、学業を疎かにするように勧めると言うのは、いかなる理由があっても非常に不可解なことです。そうだと感じたら、すぐに逃げて下さいね。

就活に有利なインターンシップ

下記のようなインターンシップは、企業側が優秀な人材を探すために実施している側面がある場合が多いです。その分評価されれば、選考にも有利に働くでしょう。

  • 3日以上のインターンシップ
  • 実際の業務と同じ内容を行うインターンシップ
  • インターンシップの最終日にコンペなどで発表を行い、順位をつけるインターンシップ

短期インターンシップよりも長期インターンシップの方が、企業や業界のことを深く理解できるだけでなく、幅の広い業務を体験でき、社員の方に印象を残せるので、有利に働くことが多いでしょう

また時期で考えると、就活解禁日の近い時期に行われる春インターンシップは就職活動で一番有利といえるでしょう。企業側も優秀な学生を獲得するため、必死な時期だからです。高い評価を得た場合、インターンシップ中に内内定をもらえることもあります。本選考の選考と考えて積極的に参加していきましょう。

まとめ

今回はインターンシップについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

短期的にでも社会人の生活や業務を経験できるインターンシップは、どんな結果になっても貴方の就職活動に良い影響を与えてくれるはずです。

インターンシップがきっかけで就職活動の軌道を修正したり、新たな道を見つけた先輩も多くいます。是非積極的に参加してみて下さいね。

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